佐渡の環境を考える取組        

 佐渡中等教育学校では、佐渡の環境を考える「トキと社会」研究チームの加茂湖再生プログラム事業に参加し、日本で最先端の自然再生の社会的プロジェクトを直に感じ、佐渡全体の環境保全や佐渡の自然の大切さを学ん でいます。取組を紹介します。
県内最大の湖
加茂湖

 加茂湖エコワーク(平成23年度)

○ 前年の「加茂湖エコウォーク」から「加茂湖エコワーク」と名前を改め、内容も大幅に一新しました。全6コースの中から興味のあるコースを選び、加茂湖にまつわるより深い知識を修得するのが目的です。

○ 「カキ養殖コース」では、加茂湖でのカキの養殖に用いる牡蠣棚用のいかだを作成しました。

○ 「一目入道コース」では、加茂湖・中野浦にある観音堂で、加茂湖に伝わる妖怪「一目入道」の解説を聞きました。

○ 話を12のプロットに分け、各班が1つのプロットに絵と話をつけ、紙芝居を作成しました。

○ 「伝統漁法コース」では、アサリ採りと釣りを行いました。

○ ご協力いただいた漁師の方の「加茂湖で子どもの笑い声を聞いたのは久しぶりだ」という感想がとても印象的でした。

○ 他にも「生物調査コース」「トキ野生復帰コース」「トキビオトープコース」でいろいろな体験をしました。

  佐渡中等談義

○ 「加茂湖水系再生の取組から考える佐渡の環境」をテーマに、大学教授や学生、加茂湖漁協の関係者、環境省の自然保護官等の専門家の方にも入っていただき、談義を行いました。

○ 談義所とは、「トキと社会」研究チームが、トキ、自然、地域のことについて、ワークショップ形式で意見交換をしながら、考えを広げたり、高めたりする参加型の活動です。
○ まず、最初に東京工業大学の桑子教授より加茂湖水系再生の取組について、講義をいただきました。

○ 1、2年生縦割りのグループを分かれ、加茂湖やトキ、川をキーワードに知りたいことややってみたいことを出し合いました。
○ 小グループで話し合った後、各グループの代表が、どんな意見が出たかを発表しました。

○ 様々な意見が出され、8月の「加茂湖エコウォーク」に実際に現地に行って、話を聞いたり、、見たり、期待が膨らみます。

 加茂湖エコウォーク(平成21年度)

○ 8月1日(土)、「加茂湖エコウォーク」を実施しました。生徒、保護者、専門家の皆様、地域の皆様合わせて、170名を超える参加でした。

○ 加茂湖水系再生の取組や朱鷺の環境づくりについて、専門家の皆様から話を聞きながら、歩きました。    
○ 「加茂湖コース」と「天王川コース」に分かれ、ゴミを拾いながら、要所要所で専門家の皆様から話を聞きました。

○ 貝喰川では、東工大の桑子教授から、河川再生の話を聞きました。きれいな水とそこに棲む生物のことについて、生き物や植物を見ながら説明していただきました。

○ 途中、佐渡にしかいない蛙を発見。大学生から説明を受けました。
○ 加茂湖漁協や加茂水系研究所の方から、加茂湖のカキ漁やカキ殻の再利用など話を伺いました。

○ 加茂湖のおいたちや水質、これまでの水質改善の取組についても、詳しく話を聞きました。

○ 「天王川コース」では、天王川が加茂湖自然再生に重要な水源であること。上流の朱鷺の放鳥場所やビオトープを見学しました。

○ 環境省の自然保護官から朱鷺の環境づくりについての取組を聞きました。